「それって、あなたが“本当に望んでる未来”?」焦りから始める起業がうまくいかない理由

・SNSを見ると、同じような状況の人が
 輝いていて焦ってしまう
・とにかく今、自分にできることをやらないと…
でも、ちょっと待って。

その「できること」って、
本当にあなたが“やりたいこと”ですか?

今日は、ある面談で感じたことを、
じっくり書いてみたいと思います。
同じように悩んでいる方がいたら、
少しでも気づきやヒントになると嬉しいです。

目次

「それって、あなたが“本当に望んでる未来”?」焦りから始める起業がうまくいかない理由

焦りからくる「できること」探しに注意!

その方は、「お菓子教室をやってみたい」
と話してくださいました。
でも、その背景には
こういった思いがあったんです。

・昔は海外でバリバリ働いていた

・今は子育て中で働きに出るのも難しい

・Instagramを見ると、
子どもがいてもキラキラしてる人がいる…

そんなふうに、
他人との比較からくる焦りや不安を感じていて、

「今の自分にできることは何だろう?」

という問いの先に、
“自宅でお菓子教室”があったのです。


でも私は、あえてこう聞きました。

「自宅でお菓子教室、
 それって、本当にやりたいことですか?」と。

「選びたい未来」じゃなく「選べる未来」になってない


焦りや不安があるとき、私たちはつい、
今の自分の状況の中で
“できそうなこと”を選びがちです。

でもそれって、「選びたい未来」ではなく、
「選ばされた未来」になってしまうんですよね。

彼女のように、
「子育て中だから外には出られない」
「お金がないから、自己投資はできない」
「時間もないから、在宅でできることだけ」

そうして、できない理由を並べたあとの
“残りもの”から選ぶ未来は、
心が本当に望んでいる未来とはズレてしまう

そしてそのズレは、
やがて“続かない原因”になります。

まずは、
「制限なしの理想の未来」を描いてみて

と私はいつも面談でこうお伝えしています。

「時間が無限にあったら?」
「お金も気にしなくてよかったら?」
「誰に遠慮もしなくてよかったら?」

それでもやりたいと思うことは、何ですか?

「今できること」から選ぶのではなく、
「本当にやりたいこと」から
スタートすること。

たとえ今すぐできなくても、
イメージできれば、
その方向に進むための選択肢や準備ができます。

イメージできないものは
魔法では実現できない

『葬送のフリーレン』
に登場するリヒターの言葉です。

これは魔法の話だけれど、
わたしたちの人生でも、
まったく同じだと思うんです。

・どんな暮らしをしたいのか

・どんな働き方をしたいのか


・誰に、どんなことを届けたいのか

それを描けていないままでは、動き出せません。

動いたとしても、見当違いの方向に
進んでしまうこともあります。


教室業は、かつてのように
“あるだけで選ばれる”時代ではありません

彼女は、約10年前に数ヶ月
教室を開いた経験がありました。

そこで、私ははっきりとお伝えしました。

今の教室業は、
当時とはまったく違いますよ

昔は、ブログを書けば集客できていた時代。
教室があるだけでお客様が来てくれていた
そんな時代でした。

でも今は、情報があふれ、選択肢も多い時代。


“見つけてもらうこと”すら簡単ではなく、
見つけられても“選ばれる理由”
がなければ来てもらえません。


見つけてもらい、選ばれるには理由が必要

・情報発信の「量×質」
・個性

・自分の商品への変態的な愛

それに加えて、下記も必要です。

・事業を行なっていく体力
・先行投資を回収するまでの運転資金
・売れるまで淡々と行動できる忍耐力

教室業だけの話ではありません。

起業は本気で正しい方向に
取り組まなければ結果は出ない時代

になっていると感じています。

隣の芝生は青く見えるもの


SNSを見ると、
育児しながらバリバリ活動している人が
たくさんいるように見える。


でも、それって本当?

実際には

・ご主人の収入がしっかりあるから、
 自由に動けている人もいるかもしれない

・表向きは順調でも、
 実は赤字…という人も少なくない

置かれている状況は人それぞれ。
稼ぎたい金額も違う。


だから、比べても意味がない
それを見て焦るだけ、時間の無駄だと
はっきり言っておきましょう。

同じ時間を使うなら、
自分がどういう未来を描いて
それにどうやったら近づけるかを

考えた方がよほど有意義
です。

今ある“資源”を活かすことで、現実的な一歩を


その方は、ある企業のスペースを使って
レッスンを任されているそうです。

そして、家族を大事にしたいという
想いも話してくださいました。

そこで私は、こうアドバイスしました。

せっかくその環境があるのなら、
そこをまずは活用してみましょう

市場の反応を見ながら、
育てていく方が現実的ですよ

これは、単に場所があるからというだけではなく、

・企業が集客をサポートしてくれる

・自分で会場費を払わずに済む

・子育て中でも、時間を確保しやすい

・収入も読みやすい


そういった、
「現実的に続けやすい条件がそろっている」
という点で、とても良いステップなんです。

起業は「自由」と「責任」がセット


私はこうもお伝えしました。

起業って、やれば絶対うまくいく
わけではないんです。

やること、考えること、
全部自分で決めなきゃいけない。

結果が出なければ、それも自分の責任。
正解がないなかで、ずっと手探り。

だからこそ、

・「こうなりたい」という強い想い

・続ける覚悟


・試行錯誤しながらでも動き続ける力

が必要になってきます。

それでも「起業したい」なら、
私は全力で応援します


私は、起業がすべての人にとっての
正解だとは思っていません。

面談をしていて、
「この方はどこかに所属して
 働くほうが幸せだろうな」

と感じることもあります。

それは決して“諦め”じゃない。
“自分に合った道を選ぶ”という、
前向きな決断
です。

だから、こうも思っています。

覚悟を持ってでも、
自分の力で未来を切り開きたい。

そんな方には、
私はとことん寄り添いたいと。

まとめ|焦って選ばず、心の声を聞いてほしい


焦りや不安から選んだ未来は、
残念ながら長続きしません。

だからこそ、
「今の自分にできること」ではなく、
「本当の自分がやりたいこと」から始めてほしい。

そして、そのために必要なのは、
まずイメージすること

「イメージできない未来は、実現できない」

でも逆に、
イメージさえできれば、未来は動き出す。

どうか、焦らずに。

「あなたの心が本当に望んでいる未来」は、
いつだって、あなたの中からしか生まれません。

ー「時間が無限にあったら?」
ー「お金も気にしなくてよかったら?」
ー「誰に遠慮もしなくてよかったら?」

それでもやりたいと思うことは、何ですか?

この記事を書いた人

目次